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 「雲捕獲記録 Dancing on the Cloud」 モヘアジャケット メイキング

2007年4月8日「まめまつり」 で初売り。

会場の赤井都さんのブースの様子。

皆さん、手にとって「ふわふわ」を確かめてくれていました。

  

モヘアジャケットは袋状になっていて、中に綿(羊毛)を入れています。

本のタイトル部分には穴が開いていて、

うっすらと雲(羊毛)がかかっています。

 

本を閉じたときに小口が開いてしまわないように、

表紙に極細の糸で引っ掛けています。

まずは裏メリヤスで平面に編みます。

細いモヘアの糸を太い針(ジャンボ10ミリ)で編んでいます。

カバーの外側になる部分と内側になる部分の大きさを変えて、

わたの厚み分を確保しています。

この時点ですでにタイトル部分に穴を開けています。

「かけ目」「引き返し編み」「二目一度」「三目一度」

などのテクニックを使っています。

 

函は和紙貼り、本の表紙にも本文紙にも和紙が使われています。

(写真は試作品なので、一部仕様が違います。)

青空に浮かぶ雲、夕焼けで茜色に少し染まり・・・。

そんなイメージで、函のふたと同じ雰囲気を目指して、

生成り、青、ピンクの羊毛を手でほぐし、膨らませながら入れます。

羊毛を編地に乗せていきます。

透明感を残しつつ、ボリュームが出るように。

雲に見えるように・・・。

編地を袋状に閉じていきます。

普通はこんなふうに目をオープンな状態で放っておくと

すぐほどけてしまうのですが、これはモヘアの毛がからまってほどけません。

逆に、失敗してほどこうとすると絡まって大変です。

かぎ針、とじ針を使って、裏をこんな風にしていきます。

 

まず、3号のかぎ針で周囲に引き抜き編みをして形を整えます。

縁編みをしないと、形が定まらず、本を閉じたり開いたりした時に

外れてしまいます。

本を開いたときの寸法に合わせています。

手術中・・て感じの画像になってしまいました・・・。

本さんごめんね。

でもこうやってぴったりのサイズに仕上げていきます。

表紙にジャケットがほんの少しかぶさるように糸を渡します。

この部分は本を閉じたときに厚みが出ないように、

ごくごく細いモヘアを使っています。

この極々細モヘアは以前ヴォーグのショップで買ったもので、

普通の店には置いてないかもしれません(?)

細くても丈夫な高品質な糸です。

こんな感じになります。

ほぼ完成ですが・・・

 

でもこのままではせっかくの

花布(はなぎれ・・・背表紙と本文紙の間に挟むクッションになる布)

が隠れてしまいます。

写真のように花布を見せるために・・・

上下に糸を渡して、広がらないように伸びを止めます。

もう一度羊毛をほぐしてふんわりさせます。

本に掛けたり手に乗せたりして綿の色合いやボリューム、

透明感などを再チェック。

窓から羊毛を足したり減らしたりして調整します。

 

雲をかき分けたむこうにうっすらとタイトルが見えます。

写真だと全体に白っぽく見えますが、実際はもう少し色づいて見えます。

ほおずりしたくなるような、いつまでも触っていたいようなふわふわな感触。

函を開けるたびに増えてきそうなふわふわのボリューム感。

空に浮かぶ雲のようなふわふわのはかなさ。

その辺を目指して表現しています。

ふわふわの雲、これで、できあがり!

すんなり行けば、所要時間は一つにつき約3時間。

工程のどこかで修正したり、羊毛の入れ具合がイメージどおり行かなくて、足したり減らしたり、膨らませたり拡げたり・・・なんてしていると4時間ぐらいかかってしまいます。

出来上がったら、ぬれないようにビニール袋に入れて、つぶれないように深めの箱に入れて、赤井さんに送ります。

赤井さんのホームページでアルファベットの予約状況をチラ見しながら、一つ出来ては送り、二つできては送り、しています。

予約してお待ちいただいてる方がいらっしゃるとしたら、鋭意製作中ですので、申し訳ありませんが、今しばらくお待ちくださいませ。

「待ってでも欲しい」と思ってくださる方に、手にしていただけるものを作れることを、心から嬉しく思います。ありがとうございます